とも式キッスバレルコントロール
お久しぶりです。ともです
今回は8/1に行われたインターネット大会ポケモン日本一決定戦2020本戦に参加し、最終レート1558、14位で来年の日本代表決定大会の出場権を獲得できたのでその記念に使用構築を記事にまとめました。2月に使用したドーミラーの記事もいつかは絶対にまとめたいと思っているので適当に楽しみにしておいてください(強さとしてはもう需要ないと思うけど)
(戦いについてこれなくなったドーミラーはボックスの名前として一緒に参戦しました)
- 構築経緯
日本一決定戦に参加するにあたり、自分が普段から使用している相手の行動を無視し、自分のやりたいことを無理矢理通す対話否定構築は様々な強さのプレイヤーが入り混じるINCのような大会では適性があると考えていますが、今回の参加者全員が2,4,5,6月の大会で上位に入った強者の大会では勝ち切ることは難しいという考えに至りました。
そのなかで試合の状況に応じてダイマックスを使ういわゆるコントロール系統の構築を握ることが多くの構築に対して十分に戦うことができると考えその手の構築を作ることを目標として使用するポケモン選びを始めました。
- ポケモン選び
この構築を作るまでに自分で作ったギミック構築である(トリル下でブリムオンの下からモロバレルでクリアスモッグを撃ち弱点保険を発動させる構築)を回している際に単純にこの指とまれ(怒りの粉)二枚+ダイマックスポケモンという選出に力を感じていました。 相手の技を引き寄せることによって、展開のプラン作りが楽になるのはともかく、不利盤面をダイマックスで打開する状況においてもダイマックスエースの体力を守りつつ攻めることができるので相手にこちらのダイマックスの処理を遅らせることもできます。また構築に2体のこの指要員を採用することで選出の際に自然とこの指要員を組み込むことができ、より多くの構築タイプに対して指でのコントロールを実現できるようになります。これらの理由からこの指とまれ、または怒りの粉を覚えるポケモンから強い2体を探したところの2体がヒットしました。
はこの指とまれを使えるうえでピントレンズきょううんによる削り性能も高く、自身が攻めに参加しながら盤面をコントロールする能力があります。また自分が以前からCに厚く振ったトゲキッスを好んで使っていたことからすんなりと採用が決まりました。
は怒りの粉を使え、最強の催眠技であるキノコの胞子を使え、トゲキッスとは違い相手を妨害しながら盤面をコントロールすることができます。
これらの2体の補助要員が決まったところで強いダイマックスエースとしてが決まり、展開でサイクルを回すためにモロバレル、トゲキッスとの縦の相性が良いを採用しました。
最後の2枠ですが1体はここまでで相手をするのに不安がある天候パーティ、主に晴れパに対して天候を奪い返す役割を持ちながら600族として雑に扱っても強いを。最後の1枠はかなり悩んだのですが最終的に砂と相性がよくガエン、キッス、バレルと合わせてダイマエースとしての運用もできるを選択しました。
個別紹介
性格:ようき
持ち物:弱点保険
実数値:197(92)-156(4)-99(148)-*-87(12)-154(252)
特性:すなかき
バンドリの並びとして採用。正直この枠が最後まで疑念を持っていたがこのポケモンがいないとセキタンザン系の構築がしんどくなり、また砂と合わせて上から攻撃できる性能は無難に強かったので採用した。調整はダイマックス時の耐久性能を優先し耐久に厚く回し、足りない火力は剣の舞と弱点保険で補うこととした。実際このポケモンは刺さっていると思った構築以外には積極的に選出しないためAに振っていなくても火力不足を感じることはさほどありませんでした。技は地震とアイアンヘッドはタイプ一致で確定。火力を上げるための剣の舞も確定。残りの枠として今回はダイマックスしない運用も少なからず見越した採用であったため通常時に守れる守るを採用しました。岩雪崩を採用したい場合は守るの枠と選択になると思います。
性格:ようき
持ち物:気合の襷
実数値:175-186(252)-130-104(4)-120-124(252)
特性:すなおこし
技構成:いわなだれ、ばかぢから、バークアウト、挑発
雑に扱えるバンギラス(厳密には雑には扱えない)。はじめはこのポケモンを弱点保険で考えていたがゴリランダ―がどうしても辛くなってしまいこのポケモンだけで押し込むことがかなり厳しくなってしまったため襷最速バンギラスを使用した。
技は雑に上から出せると強い岩雪崩、バレルやトリル始動ポケモンを止める挑発、ラプラスやブリムオンなどのワンテンポ置いて殴るタイプの特殊ポケモンに対して弱体化を図るバクアは確定。最後の一枠はうっぷんばらしと迷ったが相手がダイジェットを押す前にこちらがエースを展開することを意識し行動すれば相手のドラパルトはさほど重くならないと考えたため、ミラーやポリゴン2に対しての最後の押し込みに強くなる馬鹿力を採用しました。
このポケモンは序盤の打ち合いから終盤の詰めまであらゆる場面で活躍するため残すか切るかの選択は常に慎重に行う必要がありました。
ドラパルト
性格:ようき
持ち物:命の珠
実数値:163-172(252)-95-*-96(4)-213(252)
特性:クリアボディ
このパーティのエースダイマックス枠。大体はガエン、キッス、バンギなどで盤面を荒らした後にこのポケモンで全抜きする戦術を取る。一応初手でダイマックスすることでファントムビートのような戦術をとることもできる。技構成について特に説明することはないが守るはダイマックスをしない状態でも守るがあることでプレイしやすくなるため採用した。調整についてだがドラパテラキ系統に初手から殴り合う際に素早さで負けたくなかったため最速とした。
性格:ひかえめ
持ち物:ピントレンズ
実数値:191(244)-*-116(4)-179(180)-137(12)-109(68)
特性:きょううん
サポートとアタッカーの2つの側面を兼ね備えた万能ポケモン。また刺さっている相手には積極的にダイマックスしていく。
はじめは熱風の枠にエアスラッシュを採用し、ダイジェットを撃てるようにしていたが構築的に積みアーマーガアや鉄壁ナットレイの処理が困難なので熱風に変更した。大会では熱風のおかげで勝った試合が確実にあったのでこの変更は正解だった。
調製は火力と耐久を保ちつつできる限りSを上げようと考えた結果この形に落ち着いた。
性格:わんぱく
持ち物:防塵ゴーグル
実数値:200(236)-136(4)-138(124)-*-116(44)-93(100)
特性:いかく
パーティを回転させるエンジン。負けん気や勝気で明らかに対策されている構築以外には積極的に選出していく。威嚇で相手の物理アタッカーの火力を下げたり、捨て台詞でサイクルを回す。
技は猫だまし、サイクルを回す技として捨て台詞、エースバーンなどの能力上昇ダイマックスに対して強い嫉妬の炎、単純な火力技としてフレアドライブとした。持ち物は自分があまり相手をするのが得意ではない相手のモロバレルに対して少しでも楽に動けるように防塵ゴーグルにしたが意外にも見方が起こした砂ダメージがなくなるので相対的に耐久が上がるという意味でも活躍した。素早さは最速バレル抜きを意識した調整のポケモンが一定数環境にいると考え、最速バレル抜き抜き抜きまで上げた。事実これによって多くのポケモンの上から捨て台詞でサイクルを回すことが可能だった。
性格:なまいき
持ち物:バコウの実
実数値:221(252)-*-102(92)-105-133(164)-31
特性:さいせいりょく
技構成:まもる、怒りの粉、キノコの胞子、ヘドロ爆弾
サイクル戦に圧倒的適正をもったバケモノ。盤面に居座ることで常に相手にプレッシャーを与えることができる。攻撃技としてヘドロ爆弾が使えるのでこれによってゴリランダ―やエルフーンなどに強く出れるのも高く評価できる。
環境的にモロバレルを意識したラム持ちのダイマックスアタッカーも増えたため、その可能性を考慮した詰め筋を行うことを意識した。ノーリスクで動かせるターンの胞子連打が無難に強かった。
選出
- 基本選出1
+(or)
基本選出の中でもパーティパワーが高めな選出。序盤からガエンとバンギで雑に相手を削り最後にドラパルトで抜くのが勝ち筋となる。相手が序盤にバンギにデバフを入れるだけで体力が充分残っている状態でターンが回ってきたときは最終局面でドラパのダイジェットやダイホロウと合わせて詰めるために引きながら中盤に展開を作っていくことを意識する。バレルかキッスかは相手の構築をみて判断するがキッスのほうが火力があるため迷ったらキッスのほうを選出することが多い。以後特に記載のない構築に関してはこの選出で対応することが多い
- 基本選出2
+ or +
しっかりサイクルして最後ドラパルトだけで抜く選出。構築パワーがかなり低くなるのであまりしないがしっかりサイクルして戦うことができる相手に対しては安定して勝つことができる。キッスを失うとダメージレースで大きく不利になってしまうのでモロバレルでどこまで補助できるかが生命線。
- 基本選出3
+or+
基本選出2と同じくしっかりサイクルを回す戦術を取る場面でドラパルトよりもドリュウズのほうが刺さっていると判断した時に選出する。
- 基本選出4
+ororor
この構築何個基本選出あるんだ…()
序盤から火力のある2体で雑に削って最後にダイマエースで抜く。バンギキッスの投げ方は単純に相手に複数の選択肢を押し付けられ、尚且つそれぞれの数値が高いため、なにしてくるかよくわからない構築や、序盤に行動回数を与えてくれるロンゲウインミロ系統の構築に対して積極的に選出していく。サイクル苦手な人にはこの選出が一番おすすめ。
- コーバナ
+
序盤は基本的な動きで削りを入れることを意識する。ダイマバナに対してはダイマドラパでダイジェットを入れれば天候晴れでもこちらが有利に立て、天候を書きかえればジェットを撃たなくても殴り合いで勝つことができる。ジェットを打つ際にはコータスの嫉妬の炎に特に注意する。
- セキタンザン系統
(or)+oror
指(粉)+ドリュで相手のダイマセキタンザンと1:1交換を狙う。セキタンザンを常に1撃で倒せる盤面を維持し続けることが大事。
- エースバーン(追い風なし)
+
S操作がないエースバーンに対してはドリュで相手をすることができるのでこの選出。威嚇とキノコの胞子を駆使してエースバーンを止めることができれば御の字。バンギは初手に出すが砂ターンの都合上途中で1度引いて砂が切れてから再び砂を展開するため倒されないように意識して行動する。追い風有りのエースバーン系統は基本選出2で対応することが多い。
- 基本選出4
+or、or
相手のダイマアタッカーが出てくるまでは盤面のパワーが少なくこちらの行動回数を貰いやすいので岩雪崩とマジカルシャインで雑に削る。ミロと対面した時は挑発でミロの催眠やとぐろを巻くを止めながら同じく隣のキッスのマジカルシャインで削っていく。相手がダイマエースを出してきたらそれに対して交代や守る、この指止まれを上手く使って出来る限り相手とのダイマ開始ターンをずらし、こちらのダイマックスで詰めていく。
総括
この構築は構築パワーとしてはさほど強くないのが結論です。明確に見える強い動きというのも特になく、すべての構築タイプに対して的確にプレイすることを要求されます。選出に関しても上に記載した選出パターンだけでなく相手の取り巻きに応じて異なる選出を行うことも必要です。この構築で勝つために最も重要なことはダイマックスを使って詰めに入るタイミングを常に意識したプレイングを行うことです。これができるようになるとこの構築での勝率はかなり安定していきます。
レンタルパーティ
さいごに…
正直自分はコントロール系の構築を使うのがあまり得意ではなく、このような場に持っていくのは正直不安がありました。ただ大会直前の猛特訓の甲斐もあり無事来年の全国大会の権利を獲得することができ、個人的には満足できる結果でVGC2020ルールを締めくくることができました。VGC2021のルールはまだ発表されていませんが来年もこれまで以上に頑張っていきたいと思います。
それではここまでご高覧頂きありがとうございました。
質問等あれば@hitmontoptomoまでお願いします。