こんちには〜
今回はJCSも終わったので3月頃から使ってきた構築を公開したいと思います
この構築は4月23日にSDレートで瞬間一位を達成しました!!
ちなみにこの構築は今回のJCSで数人で共有していましたがみんなボーダーには届かなかった?もののそれなりにいい成績を残せているので誰にでも使いやすいものだと思います。
構築完成まで
1月のINC終了後に新しいパーティを作りたいと思っていた私はそのことを友人に相談した結果「カビクレセが強いから使ったら幸せになれるよ」との助言をいただいたので友人の構築をしばらく使ってみることにしました。
友人の構築
この構築をしばらく回してみたところ思ったのはその時期流行りつつあったグロス系統の構築に対してジャラランガがZを発動させてもらえない点、また、カプ・レヒレに対してはZを発動させてもどのみち勝てない点やカプ・ブルルがメタグロスに弱い点などから思うように構築を動かせないことでした。そこでジャラランガを威嚇ができてサイクルを回せ、Sで有利に立てればメタグロス、またグロス構築でよく採用されるバンギラスに強いランドロス、ジャラランガを抜いたことでZ枠がいなくなったこと、今の環境で構築に1体はカプ枠が必要だと感じていたのでその2つを兼ね備えるカプ・コケコを採用しました。
この構築はその時期にグロス構築の裏で流行っていたリザードン構築
+鋼
に寄せていくことによってリザードン軸を意識させ、クチートを軸とした選出に対する意識をそらすことにもつながりました。
この構築でINCMarchに挑んだところ明らかになった弱点が相手のモロバレルが重い点や特にINC直前に解禁された(威嚇)ガオガエンで特によくマッチングしたゲンガエンジャラブルルにかなり弱い点が明らかになりました。ゲンガエンジャラブルルの崩し方が自分の中ではコケコのデンキZでゲンガー、もしくはガオガエンを処理することでしかできなかったためうまい相手にはデンキZを簡単に透かされ勝率があまりよくありませんでした。
そこで変えるならばカプ・コケコの枠だなと思い、同じカプ系のなかでミズとフィールドでモロバレルのキノコの胞子から見方を守れ、ミズZでガオガエン、ゲンガーの処理速度が速く、カプ・ブルルにもムーンフォースの存在でカプ・コケコよりは早く処理できるカプ・レヒレを採用しました。
その結果、一月のINCでカ・エールさんが使っていた構築に近づいたため多くの調整をカ・エールさんのものから拝借しました。
個別解説
性格: ひかえめ
持ち物:リザードナイトY
実数値:183(236)-×-111(100)-201(28)-146(84)-128(60)
特性:猛火→日照り
技構成:熱風 火炎放射 オーバーヒート 守る
HB A197メガメタグロスのサイコフィールド下思念の頭突きを15/16耐え
C H4振りカプ・コケコを晴れ下火炎放射で確定1発
HD C147カプ・コケコのエレキフィールド下10万ボルトを確定耐え
S 準速カプ・ブルル抜き
構築の軸…に見せかけているポケモン。基本的に対戦に参加せず手持ちでお留守番していることのほうが多いが、出した試合ではほぼすべてで活躍してくれています。
調製はこのポケモンを選出した試合においてこのポケモンの技をどれだけ多く通すことができるかで勝敗が決まるといっても過言ではないため多方向からの技に耐えうる耐久ベースで育成しました。
技構成は4倍弱点を持ち、相手に縛られやすいため縛り解除用に「守る」。命中安定の「火炎放射」。範囲技の「熱風」。一時的に高火力を出せ処理範囲を広げる「オーバーヒート」としました。
攻撃技は炎技以外採用していませんが、このポケモンで水タイプや地面、岩タイプのポケモンを倒す必要がないため、一貫の取れる相手に対して一方的に火力を押し付けることのできるこの技構成でよかったと思っています。
ちなみに「ソーラービーム」を加えると手助け込みでH振りカプ・レヒレを確定で処理できるのでこれを入れるのもありだと思います。
性格: いじっぱり
持ち物: 突撃チョッキ
実数値:196(252)-188(44)-116(44)-×-120(156)-113(20)
特性: 威嚇
技構成:とんぼ返り はたき落とす 岩雪崩 地震
A 余り
HB A194メガガルーラの冷凍パンチを確定耐え
HD C200カプ・テテフのサイコフィールド下サイコキネシスZを確定耐え
S 準速60族(最速50族)抜き
構築を回すための歯車的存在。
安定して何度も威嚇を撒けるので耐久ベースのランドロスはとても強かった。
Sをおとしているので非トリル下では後攻とんぼ返りでトリルエース(カビゴン)の無償降臨を成功させやすく、またトリックルーム下では相手のポケモンより先に動きやすいようになっています。
技構成は繰り返し威嚇を撒くために攻撃しながら戻れる「とんぼ返り」。相手の持ち物を確認、また木の実などの面倒なアイテムを没収できる「はたき落とす」。リザードン等に打てる「いわなだれ」。メインウェポンとなる地震としました。
こいつの影響で個人的にランドロスは耐久ベースが一番強いと思いました。
光の壁あるとポリゴン2の冷凍ビーム確定3発とかやばすぎる…
性格: のんき
持ち物: ピンチベリー
実数値:266(244)-139(68)-121(196)-×-130-31
特性:食いしん坊
技構成:やつあたり 地震 腹太鼓 守る
H 2n
A H振りクレセリアを A+6やつあたりで確定1発
B あまり
S 最遅
この構築の主役。
基本的には後述するクレセリアと組ませて相手を詰めていく最強の駒。
一度腹太鼓さえ決めてしまえば異次元火力で相手の構築をズバズバ倒していく。
技構成はメインウェポンとして反動などもない「やつあたり」。ノーマル技と相性のいい地面タイプで尚且つ腹太鼓を積んだ後に相手の処理速度を格段にあげる「地震」。このポケモンのアイデンティティの「腹太鼓」。集中攻撃を受けやすいポケモンなので「守る」としました。リサイクルという回復ソースを失いましたがそれ以上に守るの存在で勝てる試合のほうが多いこと、この構築には真のエースがいることから回復技はなくても困ることは特にありませんでした。あとこのポケモンを動かすうえで、はたき落とされる前に木の実を消費するプレイングが重要になります。
性格: なまいき
持ち物: ピンチベリー
実数値:224(228)-×-114(28)-95-200(252)-81
特性: 浮遊
技構成:トリックルーム サイドチェンジ 光の壁 手助け
H 4n
B あまり
D 極振り
S 最遅
この構築の展開の要。堂々の選出率1位
この構築は構成するポケモンのほとんどがトリックルームの恩恵を受けることができるようにデザインしているのでどうしてもこのポケモンの存在が必要になってくる。調整は何としてでもトリックルームを展開しないといけないことに加え、サイドチェンジで相手の攻撃を受ける機会が多いので耐久に厚くした。また持ち物も体力が残っていれば残っているほど強いポケモンであるのでピンチベリーとした。
技構成は前述してきた通りS操作のための「トリックルーム」。相手の攻撃から見方を守ることのできる「サイドチェンジ」。味方全体の特殊耐久を向上させる「光の壁」。味方の火力を大きく底上げできる「手助け」としました。
結果的に攻撃技を持っていませんが挑発は「†避けれる†」ためその間に横で処理してしまえば良いのであまり気になりませんでした。
サイドチェンジは最近では読まれやすいので押さない勇気が時には大事になりますが初手のサイドチェンジはほぼ読まれないor読まれても後展開に繋がるため打ち得だと思っています。
性格:ひかえめ
持ち物:ミズZ
実数値:175(236)-×-136(4)-161(252)-152(12)-105
特性: ミストメイカー
技構成:濁流 ムーンフォース 瞑想 守る
H 16n-1
B あまり
C 極振り
HD C222メガゲンガーのヘドロ爆弾を15/16耐え
構築のカプ枠及び補完枠
この構築はトリル選出においてモロバレルが非常に辛くそれに対して少しメタをはれ、ガオガエンに対しての処理を楽にできるので採用した。持ち物はこのポケモン自身に高火力の技がない点、ここまででZを持たせるポケモンがいなかった点からミズZとした。このポケモンがZを持っている事でカビゴン、クレセリアに飛んでくる「はたき落とす」の受け先となれるのでかなり強いです。これによって確実にガオガエンに後出しでき、上から確実に吹き飛ばせるようになりました。技は「守る」、このポケモン自身で詰めていける「瞑想」、フェアリー最大火力の「ムーンフォース」、水技でとりあえず強い「濁流」としました。このポケモンもランドロスと同じくトリル下、非トリル下に関わらず強いので高い頻度で選出しました。
性格:ゆうかん
持ち物: クチートナイト
実数値:157(252)-172(252)-145-×-116(4)-49
特性: 威嚇→力持ち
技構成:自己暗示 不意打ち 岩雪崩 アイアンヘッド
HAぶっぱ
D あまり
カビゴンの項で少し触れたこの構築の真のエース。
スタンチックな構築に見せかけているのはこのポケモンに仕込んだギミックをできる限り相手に気づかせないためでもある。メガ進化前は特性の威嚇で一応相手の火力を下げる動きを取れるがちょっとでもプレイングを間違えるとこのポケモンが大きく被弾してしまう可能性があるためお勧めはしない(メガ進化前の耐久値が本当に紙)。
調製は特に耐えたい技もなかったのでHAに振り切った。一応光の壁込みだとC201メガリザードンYの晴れダブルダメ熱風を3/4で耐えたりする。
技構成は味方のカビゴンの腹太鼓をコピーするコンボのための「自己暗示」。トリックルームが終わった後も相手の上から攻撃できる「不意打ち」。トリックルーム下でメガリザードンYやサンダーなどのポケモンを処理するための「岩雪崩」。メインウェポンとして安定して打てる「アイアンヘッド」とした。守るがないことは最初は不安だったがこのポケモンをトリックルーム下で動かすことを前提で考えるとトリックルーム下で守るを押さなければならない状況=負け試合であるため特に気にはなりませんでした。逆に自己暗示のおかげで相手のカビゴンの能力変化をコピーしたり、メレラキのような構築に対しても相手のラッキーの能力をコピーして地球投げをよけるワンチャンをつかむことができるのでかなり強い部類の技であると思います。なによりこのポケモンの強いところは威力の高い先制技を覚える点にありトリックルーム残り1ターンの、多くの相手が両守るでターンを稼ごうとするムーブに合わせ自己暗示できてしまえば不意打ちが等倍のポケモンならほぼ確実に落とすことができます。また半減でもカプ・コケコ程度の耐久であれば一瞬で吹っ飛んでいくのでこのコンボの強力さがわかるでしょうか?
選出
- 基本選出(その1)
+
初手で明らかにこちらのトリックルームを妨害してくるとわかる場合や、試合展開をコントロールしたいときにこの選出をします。
ランドロスのとんぼ返りでカビゴンを出し、クレセリアがトリックルーム。
次のターンにカビゴンが腹太鼓をつみクレセリア方向でサポート。
トリックルームが終わるまでにクチートを出して自己暗示をして制圧していくのが理想的な流れです。それ以外でも相手の初手によってはサイドチェンジ+地震や手助け+地震でダメージを稼いでいくことも可能です。特にこの初手の強さは相手の挑発をサイドチェンジで交わせる動きができることで、横にいるランドロスが挑発で受けるディスアドが0である点であり、基本的に相手の初手カプ・テテフに対してエスパーZはクレセリアが、挑発ならランドロスが受けることができる点です。よほどのヤンキーではない限り初手でランドロス方向に挑発は飛んでこないため初手サイドチェンジは100%アドを稼げるムーブになります。ガルーラスタン、雨、BanG Dream!マンダ、リザランド、バクーダトリパ、ゲンガエン、モロバレルが入っていないテテフグロスなど、かなり広い範囲に対してこの選出をします。これ以外でもとりあえず迷ったらこれを投げておけばそれなりに戦えます。
ガオガエンのはたき落とすはクチートで受けることを意識します。
- 基本選出(その2)
+
レートの値や構築的に相手が初心者であると感じた場合、ただ単純にイージーウィンがしたいと思ったときに選出します。
初手カビゴンは「守る」、クレセリアで「トリックルーム」をする事でカビゴンを集中で落とす事で対策している構築を潰します。逆にクレセリアは集中で落とされない限りは体力が削られれば削られるほど後ろのクチートの無償降臨がしやすくなるのでクレセリアが2回目のトリックルームを選択しなければ勝てないと感じた相手以外には体力管理を多少適当にしていても大丈夫です。トリックルームができればあとは前述の通り太鼓暗示で詰めていきます。初手にモロバレルが来た時はクレセリアをカプ・レヒレに1度引いてミストフィールドを展開する事でモロバレルのキノコの胞子を防ぎます。そこからサイクルを回し、腹太鼓をしながら横にクチートを置くことができれば相手はクリアスモッグでカビゴンを殴ることでしかカビゴンを止めることができなくなるので、そのターンにカビゴンが「守る」、クチートが「自己暗示」をカビゴン方向に打つことでクチートはクリアスモッグが無効なので相手がクチートを止めることができない状況を作ることができます。
余談ですが私はリザードンの扱いがあまり上手い方ではないのでリザードンに対して切り返す手段を多く持っている雨構築に対して多くの場合こちらの選出を行いました。普通に考えれば悪手ですが相手からしてもリザードンは無視できないためこちらの選出に薄くなり倒しやすくなると私は考えてます。
- 対ゲンガエン
+
ゲンガエン使いは基本初手にゲンガエンを投げてくるのでそれに強いランドロスとS操作ができるクレセリアを並べる。ゲンガエンが来た場合はランドロスは地震、クレセリアはトリックルームを選択しどちらかを通します。初手に猫だましでランドロスが止められたならばトリックルームが通っているのでランドロスはとんぼ返りでカビゴンを投げて腹太鼓で詰めにいき、初手にクレセリアが止められていたならば次のターンもう一度ランドロスは地震、クレセリアでトリックルームを狙いトリックルームができたら同じようにカビゴンで相手を詰めに行きます。この構築のカビゴンは多くの努力値を物理耐久に回したおかげで陽気カプ・ブルルのグラスフィールド下ウッドハンマーを57.5~68.0%で耐えてくれるので最終局面でトリックルームが切れた状態でカプ・ブルルと対面しても半分以上体力が残っていればほぼ耐えるのでそのあたりの打ち合いに強いのは魅力的でした。
- 対サナバレル
+
サーナイトの物理耐久がなさ過ぎてアイアンヘッドがかなり刺さる。半減とは言えハイパーボイスはクチートに対してかなり入ってしまうので早めにメガ進化したいという気持ちも込めて先発でよく出します。サーナイトはクレセリアが光の壁をできてしまえばメインウェポンの火力を大きく削げるので比較的に有利に殴り合えますが、横にいるであろうガオガエンは本当に強いので気を付けましょう。
- 対雨(名義上)
+
リザードンを早い段階でメガ進化させ日照りで天候を取りながら戦いましょう。基本的にリザードンは殴ることを意識せずに天候を取るために裏で温存させるムーブを意識し殴ることはカビゴンとレヒレに任せましょう。雨に関してだけ言えばカビゴンは腹太鼓しなくても十分戦えます。
(名義上と書いた通り私は雨に対して基本選出その2のほうを多く投げるのであまりこの選出はしません)
- 対バシャキザン
+
どう頑張っても無理な構築。当たったらほとんど負けと思っても構わない。構築的にレヒレが刺さっているパターンが多いのでレヒレをクレセで守りつつキザンをおとすことができればといった感じ。キザンの負けん気をどうしても発動させたくないので威嚇組はお留守番です。レヒレの攻撃技の両方に追加効果能力ダウンがついているのでキリキザンを攻撃するときはただひたすらお祈りしましょう。。。
- 対害悪(メレラキ)
+
メレラキ側が絶対障壁を完成させる前にこちらが2本の究極槍を作ってしまおうという超簡単な考え。
仮にコンボがうまく決まらなかったとしても最後の手段として相手のラッキーに自己暗示してしまえば回避率6段階上昇のクチートで時間稼ぎすることもできます。
裏は火力の底上げができ、サイドチェンジで1体ずつしか殴れないラッキーから見方エースを守れるクレセリア、Z技で1度だけ技を必ず命中させることのできるカプ・レヒレです。ちなみにDに努力値を回していないツボツボとガードシェアしたらラッキーくらいならC6段階上昇手助けミズZで確定1発をとれるだけの火力はあります。
以上選出の大まかなチャートです。
(相手の構築に含めれているポケモンによっては選出はこの限りではない。)
最後に…
私は今回のJCSではこの構築で一番選出率の低いリザードンをミミッキュに変えてゲンガエンに対しての勝率を高めようと思ったのですがあまり仮想的にあたらず、逆にそれによってきつくなってしまったモロバレル、メタグロスを中心とした構築に多く当たってしまい爆死してしまいました。
結果的にミミッキュに変えることは失敗でしたがやらずに後悔するよりはやって後悔したほうがよいと思っていたのでこの選択に間違いはなかったと思います。
またこのルールにおいて私は初期から最後まで常にクチートを使い続けてきましたがクチート構築としてかなりクオリティの高いものが仕上げられたと満足できました。これからもクチート軸の開拓者としてクチートを活躍させられる構築を作っていきたいと思います。
ここまで拙い文章を長々と読んでいただきありがとうございました。
気になった点などあれば@hitmontoptomoまでお願いします~
それではまたいつかお会いしましょう~